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熱帯林って知っていますか?

熱帯林とは、赤道から緯度23度(北回帰線と南回帰線)の間にある東南アジア、中南米、中部アフリカに広がる原生林。

広大な原生林の葉による光合成が、二酸化炭素を固定し、酸素を供給してくれる巨大な大気の浄化装置でもあります。

陸地面積の約6%にしかすぎない熱帯林に、地球上の生物種の少なくとも半分が生育・成育していると言われています。新薬の元になる可能性を秘めた未知の遺伝子が存在すると言う人もいます。私たちにとって大切で豊かな森なのです。

その熱帯林は、急速に減少しています。2017年だけでも日本の面積の4割に相当する熱帯林が失われました。これは観測史上2番目に大きい数字です。※参照:グローバル・フォレスト・ウォッチ」

この「森のある惑星」は、地球上でもかけがえのない場所であり、刻々と失われつつある、熱帯林の魅力を紹介するサイトです。

新着情報

熱帯林おもしろStoryに「カリマンタンで出会った生き物たちとその魅力 (1/2)」を追加しました。

熱帯林
おもしろStory

カリマンタンで出会った生き物たちとその魅力 (1/2)

千代田 創真(東京大学理学部生物学科3年)

ただただ生き物が見たい。
2018年12月、そんなことで頭がいっぱいになりながらインドネシア・カリマンタン島に降り立ちました。物心ついた頃から生き物が大好きだった僕にとって、カリマンタン島の熱帯雨林はまさに憧れの場所。実際に1週間の滞在で200種を超える生き物たちに出会うことができました。
オランウータンやテングザル、サイチョウなど、島を代表するシンボリックな生き物に目がいきがちですが、カリマンタンの魅力は何と言っても生き物たちの”多様性”にあります。そういった意味でなかなか注目を浴びない生き物たちに光を当て、その魅力を2回にわたって紹介します。
※以下、虫などが苦手な方はご注意ください

スンダエンビコウ Ciconia stormi


またの名をコブハシコウ。黒い翼に赤い嘴、目の周りは黄色く、なんとも奇妙な見た目をしていますが、分類上はコウノトリの仲間です。東南アジアの広い範囲に分布しますが、生息数は全世界でわずか数百羽。絶滅が心配されています。カリマンタンを訪れて1日目、川を遡りながら目的地を目指す途中に背の高い枯木に止まっているところを見つけ、そのまま飛び立つところまでじっくり観察できました。幅広の翼をゆっくりと羽ばたかせながら飛ぶ姿は圧巻。

ベニトビヘビ Chrysopelea pelias

赤い胴体に白と黒の縞模様が特徴的ですが、本種のアピールポイントはその名の通り”ヘビなのに飛べる”ことです。肋骨を広げ体を平べったくすることで滑空し、これによって木々の間を移動しているといいます。東南アジアの熱帯雨林では、ヒヨケザル、トビトカゲ、トビガエルなど、体の一部を平べったくするなどして同じように滑空するワザを身につけた生き物がいます。背の高い木々が乱立し天敵も多い熱帯雨林では、こうした性質が進化しやすかったのでしょう。

さて、では写真のヘビは実際に飛んだのかというと、僕が現地でこの個体を見つけたときはこれがトビヘビだなんてつゆ知らず、みすみす飛ぶ様子を観察する機会を逃してしまいました。残念。また見に行くしかありません。

ゴミムシダマシの一種 Scotaeus corallipes


漆黒のボディに鮮やかなレモンイエローの脚、そんなギャップがたまらない虫です。「ゴミムシダマシ」といっても馴染みが薄いかもしれませんが、日本国内でも倒木上や砂地などの様々な環境に見られ、実は身近な虫のグループです。日本でよく見るものは小さく地味なものが多いですが、さすがここは熱帯、こちらの想像のナナメ上をいく素晴らしい虫を見せてくれます。こちらは森林火災跡地の潅木に止まっているところを発見しました。鬱蒼とした森の中にこそ生き物が多い、という先入観がありますが、本種はむしろこうした開けた環境を好むのかもしれません。

様々なハエトリグモの仲間

ハエトリグモとは、巣を張らず葉っぱの上や地面を跳ねるように移動しながら他の昆虫などを食べるクモの一群です。日本で見られるハエトリグモは地味なものが多いですが、カリマンタンで見たものは色も形も実に様々で、見つけるたびにじっくり観察してしまいました。一体どんな意味があってこんな多様性が生まれたのか、そもそも意味なんてないのか、考えれば考えるほどその魅力に取り憑かれていくような気がします。プランテーションを含め、開けた道沿いなどのちょっとした環境でもたくさん見られました。様々な問題が指摘されるアブラヤシプランテーションですが、意外にも生き物の影が多かったというのが僕の印象です。生物多様性という観点でこうしたプランテーションを肯定するつもりは全くありませんが、人間によって単純化された環境にも進出する生き物たちのしぶとさを感じずにいられません。

サソリの一種 Heterometrus sp. 


大きなハサミに毒針を備えた尾。多くの人のイメージ通り、なんとも凶悪な見た目をしています。サソリ自体は実は日本にも八重山諸島に分布しますが、見るからに弱っちい小さい種で本種には到底敵いません。向かうところ敵なしかのように思えるサソリですが、基本的には夜行性で、夜間も岩陰や倒木の隙間などに潜んでいてあまり堂々と動き回りません。

ではどうやって探すのか?ここでサソリが持つ驚くべき特性を利用します。実はこのサソリ、紫外線を照射すると写真のように水色の蛍光を発します。夜間紫外線ライトで地面や木々を照らしながら歩くと、穴や隙間からわずかに出したハサミの一部が不気味に水色に光るのです。こうして探すと、僕らが気づいていないだけで身の回りにたくさんのサソリがいたことに気づきます。皆さんも島を訪れる際はお試しあれ。


森の農夫を救え!サイチョウ の巣箱づくり

広い森に種を運ぶサイチョウ

サイチョウの仲間は、羽を広げると1mを超える大きな鳥で、熱帯雨林の維持や更新に不可欠な存在です。サイチョウの仲間は果実を丸呑みしたあと、離れた場所で果肉を消化した種子を吐き戻します。熟して落下した果実の多くはネズミの仲間に種子ごとかじられてしまうそうですが、サイチョウによって遠く運ばれた種はネズミに見つかりにくく、発芽に成功することが多いようです(詳しくは北村俊平さんの本「サイチョウ-熱帯の森に種をまく巨鳥」をご覧ください)。

野生から動物園にきたオランウータンたち 〜国際オランウータンの日に寄せて〜

動物園にも現地ボルネオから来たオランウータンがいます。野生生物種を絶滅から守るという目的で1975年に発効されたワシントン条約(CITES)に日本が1980年に批准しました。この条約前に動物園などに入ってきているオランウータンは野生由来とよばれる生息地で生まれたものです。

迷子のオランウータン、あなたのお家は…?

中司喬之(熱帯林行動ネットワーク

これはインドネシアのボルネオ島(カリマンタン)で、オランウータンの保護活動をしているCentre for Orangutan Protectionという団体のリハビリセンターに訪問したときに撮った写真です。名前はポピーちゃん。当時は生後2〜3ヶ月ほどで、まだ歯も生えていません。つぶらな瞳がとてもキュートで、どこか人間の赤ちゃんにも似た愛らしさがあります。

空飛ぶタネと東京オリンピック

今年(2019年)の3月にサラワクを訪れた際、村人と森を歩きました。森に入るとあちこちの林床に特徴的な形をした種が落ちています。フタバガキの種(たね)です。この樹種は、不定期に開花する特徴があり、開花する時は一斉に
開花します。花が咲くのは5~10年に一度と不定期で、いつ開花するのかよくわかっていません。この森では数ヶ月前に小規模の一斉開花があったようです。

森のある惑星への旅

熱帯林からお届けする写真ギャラリー
私たちが住む「森のある惑星」に想いを馳せてみませんか?

注目を集める森の小さな受粉役

東南アジアの森や街かどで、もっともよく見かける昆虫のひとつがハリナシバチです。その名が示す通り、ハチでありながら最大の特徴である針を持たない、ちょっと不思議なハチです。日本ではあまり知られていませんが、世界中の熱帯、亜熱帯地域に、なんと400種以上が生息し、ミツバチ科ハリナシバチ属という大きな分類群を成しています(ちなみにミツバチ属は9種)。

意外と弱い巨木の森

眺めていて首が痛くなるほどの木々の高さは、熱帯雨林の最大の特徴です。原生林を歩いていると、日本なら愛称がついていてもおかしくないほどの巨木をあちこちで見かけることができます。
枝葉の茂っている森の上部「林冠」の高さは20~30mほど。2016年にはマレーシア・サバ州のダナム・バレーで、高さ89.5mの巨木が発見され話題になりました。高い林冠部をつきぬけてそびえるそうした高木は「超高木」と呼ばれています。

自分らしく生きていけば? By. テングザル

みんなと同じように生きることに違和感を抱いたことはありませんか? でも実際は、みんなと同じ安定した仕事や生き方とは異なる方へ進むって不安に思えてしまうのではないでしょうか?「やりたいことがあって仕事をやめたけど、親にも心配されている…、この先大丈夫かな?」
「友達はみんな有名大学に進学希望だけど、自分もそれでいいのかな?」「周りの子どもと趣味や関心が異なるうちの子、将来がちょっと心配だな…。」もしそんな風に迷ったり疲れたりする時があったら、思い出してもらいたいおサルさんがいます。
「どーも、テングザルです♪」

About Us

このサイトは、熱帯林を取り巻く環境や社会問題に取り組む十数団体の日本のNGOが協力して作っています。

世界が抱えるさまざまな問題を解決するために、2015年に国連が定めたSDGs(持続可能な 開発目標)のことをご存知の方も多いでしょう。その中で森に関わるSDGs 15では「2020 年」を期限として森林減少や劣化を阻止することなどが掲げられています。他の目標では 2030年に期限が設定されているのに対し、この目標は2020年とされています。つまり、森 林の問題はそれだけ緊急性が高いということなのです。

私たちは通常、それぞれの団体が個別に市民の方や、企業の方、自治体、政策を作る方々に 向けて、メッセージを伝えてきました。しかし今、「1団体がコミュニケーションを取れる範囲の人々」という小さな輪のなかで、情報を共有し行動を促すのでは、問題の解決にはとても間に合わないと考えています。目標の期限までは時間がありません。

私たちは、協力して、「森林」その中でも特に重要で危機に瀕している「熱帯林」の問題に ついて訴えていくため、このサイトを運営することにしました。

熱帯林は「地球の肺」とも表現される場所です。赤道から緯度23度(北回帰線と南回帰 線)の間にある東南アジア、中南米、中部アフリカには、かつて広大な原生林が広がっていました。熱帯林は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出する巨大な空気清浄機であるとともに、 多くの動植物の命を支える生物多様性豊かな環境です。

しかし、熱帯林はグローバル化した経済の中で、森の資源が切りだされたり、大規模な農地 転換(プランテーション化)が進んだりしました。森はいわば「世界に切り売りされている」というのが現状です。日本も1960年代から長期にわたり大量の南洋材を輸入、現在も大量の紙パルプやパーム油 などを消費し、これらの問題に無関係ではありません。

そこで私たちは、まず熱帯林について、日本の皆さんに広く知ってもらうために、このサイ トを作りました。熱帯雨林とは何か、どんな魅力があるか、どんな可能性があるのかを、よ りたくさんの人々に実感してもらえる場所となることを望んでいます。このサイトを通じ て、多くの人が熱帯林に思いを馳せたり、考えたり、何かを行動してくださることを、私たちは期待しています。

熱帯林の減少に対して、すでに行動を始めている市民、企業、自治体、政府、NGOの方々 が世界中にはたくさんいます。

熱帯林への旅を、一緒に始めましょう!

参加団体

ウータン・森と生活を考える会

多くの生きものが棲み、先住民にも生きる糧を与えてくれるボルネオ島の自然豊かな熱帯林を、国内外のNGOや現地の村人と共に保全する活動や森林減少の要因となっている私たちの日本での消費生活を考える活動を30年以上続けています。

F.C.Manis

近絶滅種のオランウータンを守るため、オランウータンのマスコット「マニス」 をアイコンとし、環境教育と環境保全を行い、森林破壊の現状、私たちと熱帯雨林の関係を伝えています。

レインフォレスト
・アクション
・ネットワーク

レインフォレスト・アクションネットワーク(RAN)は、米国のサンフランシスコに本部を持つ環境NGOです。1985年の設立以来、環境・森林保護で最前線に立つ人々とのパートナーシップと戦略的キャンペーンを通じて、環境保護と先住民族や地域住民の権利擁護活動をさまざまな角度から行っています。

サラワク・キャンペーン委員会 (SCC)

1990年代に自治体の公共事業の熱帯材使用削減を求める「自治体キャンペーン」を展開し、全国150余の自治体がそれに応えました。現在もサラワク先住民との窓口で、同キャンペーンを再開しています。

熱帯林行動
ネットワークJATAN

1987年から「違法材、原生林材不使用」の呼びかけやインドネシア、タスマニア等の紙・パルプ問題に取組んでいます。

地球・人間環境
フォーラム (GEF)

地球と人間が共生する環境づくりのための研究、提言、連携の場づくりに取り組んでいます。

グリーンピース
・ジャパン

世界55以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決に挑戦しています。政府や企業から資金援助を受けず、独立したキャンペーン活動を世界各国で展開しています。

FoE Japan

地球規模の環境問題から取組む国際NGOで、日本では1980年に創設されました。フェアウッド・キャンペーン展開などによって、違法材問題についての企業の認識が変わってきました。

ボルネオ保全トラスト・ジャパン (BCTJ)

マレーシア・サバ州のキナバタンガン川流域で、トラスト活動によって野生動物が生き残る環境を保全するための「緑の回廊づくり」をはじめ、「オランウータンの吊り橋」、「野生動物のレスキューセンター」を主なミッションとしています。

more trees

森と人がずっとともに生きる社会を目指し、「都市と森をつなぐ」をキーワードに国内外でさまざまな森づくりの取り組みを行っています。

新着情報

熱帯林おもしろStoryに「森の農夫を救え!サイチョウ の巣箱づくり」を追加しました。

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