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熱帯林って知っていますか?

熱帯林とは、赤道から緯度23度(北回帰線と南回帰線)の間にある東南アジア、中南米、中部アフリカに広がる原生林。

広大な原生林の葉による光合成が、二酸化炭素を固定し、酸素を供給してくれる巨大な大気の浄化装置でもあります。

陸地面積の約6%にしかすぎない熱帯林に、地球上の生物種の少なくとも半分が生育・成育していると言われています。新薬の元になる可能性を秘めた未知の遺伝子が存在すると言う人もいます。私たちにとって大切で豊かな森なのです。

その熱帯林は、急速に減少しています。2017年だけでも日本の面積の4割に相当する熱帯林が失われました。これは観測史上2番目に大きい数字です。※参照:グローバル・フォレスト・ウォッチ」

この「森のある惑星」は、地球上でもかけがえのない場所であり、刻々と失われつつある、熱帯林の魅力を紹介するサイトです。

新着情報

熱帯林おもしろStoryに「森の農夫を救え!サイチョウ の巣箱づくり」を追加しました。

熱帯林
おもしろStory


森の農夫を救え!サイチョウ の巣箱づくり


近藤万里(ボルネオ保全トラスト・ジャパン会員)

広い森に種を運ぶサイチョウ

サイチョウの仲間は、羽を広げると1mを超える大きな鳥で、熱帯雨林の維持や更新に不可欠な存在です。サイチョウの仲間は果実を丸呑みしたあと、離れた場所で果肉を消化した種子を吐き戻します。熟して落下した果実の多くはネズミの仲間に種子ごとかじられてしまうそうですが、サイチョウによって遠く運ばれた種はネズミに見つかりにくく、発芽に成功することが多いようです(詳しくは北村俊平さんの本「サイチョウ-熱帯の森に種をまく巨鳥」をご覧ください)。

頭骨がユニークなオナガサイチョウ。マレーシア人写真家のサンジさんが撮影。

過去にオナガサイチョウやムジサイチョウが子育てをしたウロ。

大きなウロで営むサイチョウの子育て 

サイチョウの子育てはつがいで協力します。メスは長い種類で5ヶ月も巣の中に閉じこもり、その間、オスがヒナとメスの食べ物を運び続けます。サイチョウは木のウロで営巣します。始めはリスや他の小型の鳥などが使い、だんだん大きくなったものをサイチョウが使うようです。つまり、サイチョウが子育てするためには、何年もかけて育った大径木と、さらに長い時間を経てできたウロが必要になります。

急激に減少するボルネオのサイチョウ 

ボルネオ島には、8種類のサイチョウの仲間が生息していますが、うち6種類がIUCNのレッドリストで絶滅危惧種にリストアップされています(オナガサイチョウ:CR、ズグロサイチョウ・シロクロサイチョウ:EN、ツノサイチョウ、クロサイチョウ、シワコブサイチョウ:VU)。熱帯雨林の減少や大径木の伐採がその原因ですが、最も絶滅の危険高いとされているオナガサイチョウについては、これに加えて、頭骨をめぐる密猟が絶滅の危機に拍車をかけています。オナガサイチョウの頭骨は象牙質で、装飾品に加工できるため、「赤い象牙」と呼ばれ高値で取引されているようです。

サイチョウの生息地に広がるアブラヤシのプランテーション

大きくて重い巣箱をパーツごとに分けて運び、設置する場所で組み立てをします。

日本からの支援で巣箱を導入

2018年度、認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)は、サントリー世界愛鳥基金の支援を受けて、サイチョウの保全ブロジェクトを始動しました。現地の研究者や地域住民の協力を得て、BCTJの活動地であるマレーシアサバ州キナバタンガン川流域のスカウ村に大型の4種(オナガサイチョウ、シワコブサイチョウ、ズグロサイチョウ、ツノサイチョウ)をメインターゲットとする巣箱を2つ設置します。4月、森の中を歩き、100kgほどある巣箱の重みに耐えられる硬くて太い木を探しました。適当な高さに巣箱を置くための横枝があることや、オランウータンや他の動物生活の妨げとならないよう、彼らの食べ物となる果実がつかないことも重要な条件です。そして9月、現地のチームに作ってもらった巣箱を導入しました。木の枝にロープをかけて、巣箱を吊るし、反対側を引っ張って巣箱を枝のところまであげます。原始的な方法ですが、ツリークライミングや滑車の取り付けなどの技術が必要で、地元住民が慣れた手つきで行ってくれました。このプロジェクトは19年以降も引き続き実施し、巣箱の数を増やしています。

設置した巣箱を訪れるサイチョウたち

こうして設置した巣箱にズグロサイチョウやツノサイチョウのつがいが訪れて、巣箱の状態を調べている動画が記録されました。まるでヒナに給餌するような行動もみられ、強く営巣の可能性を期待させるものです。設置した巣箱を早速サイチョウたちが訪れたのはそれだけ自然の営巣できる樹洞が少ないということです。いくら人工巣の設置プロジェクトが成功しても、森林の減少に歯止めをかけられなければ絶滅は避けられないと思っています。導入した巣箱にサイチョウが営巣してくれるのを見守るのは楽しみですが、今後、このプロジェクトをきっかけに、ボルネオの熱帯雨林が減少していること、私達の消費生活がそれに関わっていることを知るきっかけづくりができればいいなと思っています。

巣箱を訪れたズグロサイチョウ。巣箱の中に何かを運び入れる様子が撮影されています。

野生から動物園にきたオランウータンたち 〜国際オランウータンの日に寄せて〜

黒鳥 英俊(ボルネオ保全トラスト・ジャパン理事)

動物園にも現地ボルネオから来たオランウータンがいます。野生生物種を絶滅から守るという目的で1975年に発効されたワシントン条約(CITES)に日本が1980年に批准しました。この条約前に動物園などに入ってきているオランウータンは野生由来とよばれる生息地で生まれたものです。

迷子のオランウータン、あなたのお家は…?

これはインドネシアのボルネオ島(カリマンタン)で、オランウータンの保護活動をしているCentre for Orangutan Protectionという団体のリハビリセンターに訪問したときに撮った写真です。名前はポピーちゃん。当時は生後2〜3ヶ月ほどで、まだ歯も生えていません。つぶらな瞳がとてもキュートで、どこか人間の赤ちゃんにも似た愛らしさがあります。

空飛ぶタネと東京オリンピック

今年(2019年)の3月にサラワクを訪れた際、村人と森を歩きました。森に入るとあちこちの林床に特徴的な形をした種が落ちています。フタバガキの種(たね)です。この樹種は、不定期に開花する特徴があり、開花する時は一斉に
開花します。花が咲くのは5~10年に一度と不定期で、いつ開花するのかよくわかっていません。この森では数ヶ月前に小規模の一斉開花があったようです。

森のある惑星への旅

熱帯林からお届けする写真ギャラリー
私たちが住む「森のある惑星」に想いを馳せてみませんか?

注目を集める森の小さな受粉役

東南アジアの森や街かどで、もっともよく見かける昆虫のひとつがハリナシバチです。その名が示す通り、ハチでありながら最大の特徴である針を持たない、ちょっと不思議なハチです。日本ではあまり知られていませんが、世界中の熱帯、亜熱帯地域に、なんと400種以上が生息し、ミツバチ科ハリナシバチ属という大きな分類群を成しています(ちなみにミツバチ属は9種)。

意外と弱い巨木の森

眺めていて首が痛くなるほどの木々の高さは、熱帯雨林の最大の特徴です。原生林を歩いていると、日本なら愛称がついていてもおかしくないほどの巨木をあちこちで見かけることができます。
枝葉の茂っている森の上部「林冠」の高さは20~30mほど。2016年にはマレーシア・サバ州のダナム・バレーで、高さ89.5mの巨木が発見され話題になりました。高い林冠部をつきぬけてそびえるそうした高木は「超高木」と呼ばれています。

自分らしく生きていけば? By. テングザル

みんなと同じように生きることに違和感を抱いたことはありませんか? でも実際は、みんなと同じ安定した仕事や生き方とは異なる方へ進むって不安に思えてしまうのではないでしょうか?「やりたいことがあって仕事をやめたけど、親にも心配されている…、この先大丈夫かな?」
「友達はみんな有名大学に進学希望だけど、自分もそれでいいのかな?」「周りの子どもと趣味や関心が異なるうちの子、将来がちょっと心配だな…。」もしそんな風に迷ったり疲れたりする時があったら、思い出してもらいたいおサルさんがいます。
「どーも、テングザルです♪」

About Us

このサイトは、熱帯林を取り巻く環境や社会問題に取り組む十数団体の日本のNGOが協力して作っています。

世界が抱えるさまざまな問題を解決するために、2015年に国連が定めたSDGs(持続可能な 開発目標)のことをご存知の方も多いでしょう。その中で森に関わるSDGs 15では「2020 年」を期限として森林減少や劣化を阻止することなどが掲げられています。他の目標では 2030年に期限が設定されているのに対し、この目標は2020年とされています。つまり、森 林の問題はそれだけ緊急性が高いということなのです。

私たちは通常、それぞれの団体が個別に市民の方や、企業の方、自治体、政策を作る方々に 向けて、メッセージを伝えてきました。しかし今、「1団体がコミュニケーションを取れる範囲の人々」という小さな輪のなかで、情報を共有し行動を促すのでは、問題の解決にはとても間に合わないと考えています。目標の期限までは時間がありません。

私たちは、協力して、「森林」その中でも特に重要で危機に瀕している「熱帯林」の問題に ついて訴えていくため、このサイトを運営することにしました。

熱帯林は「地球の肺」とも表現される場所です。赤道から緯度23度(北回帰線と南回帰 線)の間にある東南アジア、中南米、中部アフリカには、かつて広大な原生林が広がっていました。熱帯林は二酸化炭素を吸収し、酸素を排出する巨大な空気清浄機であるとともに、 多くの動植物の命を支える生物多様性豊かな環境です。

しかし、熱帯林はグローバル化した経済の中で、森の資源が切りだされたり、大規模な農地 転換(プランテーション化)が進んだりしました。森はいわば「世界に切り売りされている」というのが現状です。日本も1960年代から長期にわたり大量の南洋材を輸入、現在も大量の紙パルプやパーム油 などを消費し、これらの問題に無関係ではありません。

そこで私たちは、まず熱帯林について、日本の皆さんに広く知ってもらうために、このサイ トを作りました。熱帯雨林とは何か、どんな魅力があるか、どんな可能性があるのかを、よ りたくさんの人々に実感してもらえる場所となることを望んでいます。このサイトを通じ て、多くの人が熱帯林に思いを馳せたり、考えたり、何かを行動してくださることを、私たちは期待しています。

熱帯林の減少に対して、すでに行動を始めている市民、企業、自治体、政府、NGOの方々 が世界中にはたくさんいます。

熱帯林への旅を、一緒に始めましょう!

参加団体

ウータン・森と生活を考える会

多くの生きものが棲み、先住民にも生きる糧を与えてくれるボルネオ島の自然豊かな熱帯林を、国内外のNGOや現地の村人と共に保全する活動や森林減少の要因となっている私たちの日本での消費生活を考える活動を30年以上続けています。

F.C.Manis

近絶滅種のオランウータンを守るため、オランウータンのマスコット「マニス」 をアイコンとし、環境教育と環境保全を行い、森林破壊の現状、私たちと熱帯雨林の関係を伝えています。

レインフォレスト
・アクション
・ネットワーク

レインフォレスト・アクションネットワーク(RAN)は、米国のサンフランシスコに本部を持つ環境NGOです。1985年の設立以来、環境・森林保護で最前線に立つ人々とのパートナーシップと戦略的キャンペーンを通じて、環境保護と先住民族や地域住民の権利擁護活動をさまざまな角度から行っています。

サラワク・キャンペーン委員会 (SCC)

1990年代に自治体の公共事業の熱帯材使用削減を求める「自治体キャンペーン」を展開し、全国150余の自治体がそれに応えました。現在もサラワク先住民との窓口で、同キャンペーンを再開しています。

熱帯林行動
ネットワークJATAN

1987年から「違法材、原生林材不使用」の呼びかけやインドネシア、タスマニア等の紙・パルプ問題に取組んでいます。

地球・人間環境
フォーラム (GEF)

地球と人間が共生する環境づくりのための研究、提言、連携の場づくりに取り組んでいます。

グリーンピース
・ジャパン

世界55以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決に挑戦しています。政府や企業から資金援助を受けず、独立したキャンペーン活動を世界各国で展開しています。

FoE Japan

地球規模の環境問題から取組む国際NGOで、日本では1980年に創設されました。フェアウッド・キャンペーン展開などによって、違法材問題についての企業の認識が変わってきました。

ボルネオ保全トラスト・ジャパン (BCTJ)

マレーシア・サバ州のキナバタンガン川流域で、トラスト活動によって野生動物が生き残る環境を保全するための「緑の回廊づくり」をはじめ、「オランウータンの吊り橋」、「野生動物のレスキューセンター」を主なミッションとしています。

more trees

森と人がずっとともに生きる社会を目指し、「都市と森をつなぐ」をキーワードに国内外でさまざまな森づくりの取り組みを行っています。

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